新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。2015年の年頭を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

さて、昨年の日本経済を振り返りますと、政治にもてあそばれた年、といえるのではないでしょうか。4月の消費増税では眼鏡業界にも駆け込み需要がありましたが、その反動による落ち込みは予想以上に続き、とうとう年末にまで持ち越された感があります。また、デフレ脱却を掲げたアベノミクスにより円安が進行しましたが、物価が上昇し、実質賃金が停滞している現状を鑑みるに、消費意欲の停滞感を払拭できているとはいえません。業界が受ける円安の影響も、今年1月から2月には現れてくると思われ、予断を許さない状況にあります。また、夏には週末の天候不順があり、小売業全体、もちろん眼鏡業界にも大きく響きました。総じて厳しい一年だった、ということがいえるでしょう。

その中で、今、業界に必要なのは、“需要の創出”です。たとえば、近年にない大ヒット商品となったPCメガネがありますが、新たな市場を開拓し、業界を活性化させたという意味では、大成功だったと考えます。あれほどの大ヒット商品とまではいかなくとも、小売店・メーカー・卸が一体となって、店頭を活性化させ、消費者を刺激するヒット商品を常につくりだし、市場を創出していかなければ、眼鏡業界はさらに落ち込んでしまうのではないかと懸念する次第です。

新たな需要をつくりだすには、なによりも、エンドユーザーをしっかりと見据えた“お客様視点”が大切です。消費者に、ほかのなにものでもない、「メガネ」に目を向けてもらわなければなりません。繰り返しになりますが、そのためにも、いまこそ小売店・メーカー・卸の3者が足並みを揃えるべき時なのではないでしょうか。我々卸業も、お客様視点を忘れることなく、小売店の皆さま、ひいては消費者に喜ばれる商品やサービスを提案・提供して参りたいと思います。

さて、日眼卸連加盟の各卸組合の多くは、各々展示会を開催しております。わたくしが所属しております中部眼鏡卸協同組合も、今年3月17、18日、ウインクあいちで、エクセレントオプチカルフェアー(EOF)2015を開催いたします。EOFのみならず、こうした地域の展示会の活性化なくしては、小売店様の店頭や、消費者に届くべき商品も届かなくなってしまいます。眼鏡専門店に貢献できる商品を選りすぐり、積極的に提案させていただきますので、ご期待の上、足をお運びいただければ幸いです。

我々卸業は、これからも小売店様の店頭の活性化につながる諸提案を続けてまいります。今後とも倍旧のお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

最後になりましたが、2015年が皆様方にとりまして、飛躍、発展の年となりますことを心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

 

中部眼鏡卸協同組合理事長小林成年

日本眼鏡卸組合連合会会長
中部眼鏡卸協同組合理事長
小林 成年